木もれび第48話 M木輪  芳野栄氏
「作業」から「仕事」へ さらに「学び」へ

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 木輪では、将来独立開業を志望するスタッフ達がいます。彼等が将来、木輪を巣立っていくころには、一流のプロとして一つの段階をクリアーしていただきたいと思うばかりです。
 現在、入社早々のスタッフ達は、一生懸命「作業」をしてくれています。さらにその上の段階のスタッフは、一生懸命「仕事」をしてくれています。しかし、最終的には、仕事の中に多くの問題を見つけ、その解決に自ら努力していく「学び」の姿勢で仕事を進めていけるようになって欲しいと思っています。
 私は、「働く」という行為に「作業」「仕事」「学び」のステップがあると思っております。つまり、「作業」とは、仕事の全体像が把握できず、上司から決められたこと、指示されたことをそのまま、動作に移す行為で、その中に工夫、改善がなかなか見られません。もっといい方法はないのか、もっと正確にまた、速くするにはどうしたら良いのか等を考えることができていません。パンでいうと、ただ造ることのみにとらわれています。周りに対して心を動かすこともできません。自分の周りに目を向けれない状態です。
 それに対して「仕事」とは、仕事の内容や全体像をよく理解した上で、今何をしなければならないか、もっと効率よくするには、又、よりよい商品を造るには、どうすればよいか等々を考えながら、工夫、改善を常に加えていく姿勢を言うのだと思います。心を大いに動かし、仕事の達成感等も味わうことができます。
 さらに、高度な仕事を遂行していこうとすると、色々な問題が発生したり、自分の知らないことが発生します。そこで、その解決のために、いろいろ研究したり、調査しながら仕事を進めることになります。即ち「学び」の段階です。一流のプロとは、常に「学び」の段階で何かに挑戦しながら仕事をしている人を言うのだと思います。そこには、思い方、考え方、周囲の人のへの心くばり、思いやりといった人間性も一流であることが要求されます。その結果、仕事に伸展性があり、心から喜びも生まれまた、他人をも幸せにすることができます。
 「学び」の段階で仕事をするということは、仕事を「楽しむ」ことでもあります。
 木輪のスタッフが毎日働く中で、常に上を目指し、「作業」から「仕事」へさらに、「学び」の段階へ到達できるよう日々の努力を怠らず、成長し続けて欲しいものです。私も経営者として、スタッフが一流のベーカーマンに成長できるよう、努力いたします。

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