新年名刺交換会 兵庫県洋菓子協会
菓子の製造は幸せ産業
今年も一層の努力を続ける

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 一般社団法人兵庫県洋菓子協会(佐野靖夫会長)は1月22日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで新年名刺交換会を開催。183人が参加した。

 開催先立ち、元日に能登半島で発生した大地震、2日には羽田空港で航空機どうしの衝突事故で多くの人が亡くなられた。犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表し黙祷を捧げた。
 その後、副会長の栗原栄_氏が開会のことばを述べ、国歌斉唱の後、佐野会長が次のように挨拶した。
 昨年のゴーデンウィーク後に新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類に移行し、経済の正常化に伴い個人消費は回復傾向にあったが、昨今の世界情勢によるバター不足や小麦粉などの原材料価格高騰、鶏インフルエンザの影響により卵まで高値が続き、洋菓子業界は依然として厳しい状況に置かれている。
 そのような中、昨年1月に世界最大のコンクール「第18回クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で、当協会技術部副部長でMシュゼット・ホールディングCTOの駒居崇宏氏を団長とし、技術部員でMシュゼット・ホールディングの鈴鹿成年氏をチームリーダーに、エキリーブルの_橋萌氏、MPRISMの柴田勇作氏とともにフランスで開催された本戦に出場して16年ぶりとなる金メダルを獲得し、明るい話題を提供するとともに日本の洋菓子技術の高さを国内外にアピールしてくれた。
 また、兵庫県・神戸市の地場産業PRとして、ゴーデンウィークには大丸神戸店で「2023洋菓子フェスタin Kobe」、年始には神戸阪急で「みんなのガレット博覧会〜2024神戸ガレット・デ・ロワ〜」を開催し、コンテストをはじめ講習会や洋菓子販売を行なった。
 さらに新しい取り組みとして、11月には兵庫県菓子工業組合とともに洋菓子や和菓子という垣根を越え、技術の共有や製品開発のヒントのほか、菓子業界の発展を願い共同で講習会を開催し好評を得た。新年度も技術講習会や経営セミナーなど会員の役に立つ事業を計画したいと考えている。
 今年は1958年から続く歴史ある「西日本洋菓子コンテスト」を兵庫県で開催する。
 人と人が仲良くなるために使われる菓子の製造を生業としている。幸せ産業を担う私たちは、益々頑張らなければならない。
 続いて、来賓を代表して兵庫県産業労働部部長の原田剛治氏、一般社団法人日本洋菓子協会連合会会長の島田進氏、神戸市長の久元喜造氏、衆議院議員の関芳弘氏、兵庫県議会議員の黒田一美氏が祝辞を述べ、副会長の田中哲人氏が、来賓を紹介した後、Mヒラタ代表取締役の平田知之氏が「洋菓子製造は、人々に笑顔や勇気や喜び、癒しを与えられる平和の象徴ともいえる。兵庫県洋菓子協会が世の中を平和に大きな貢献を果たすと信じている」と述べ、乾杯の発声をした。
 和やかな宴が続き、副会長の佐田敬嗣氏が「洋菓子の仕事に就いて本当に良かった。今年も会員が一丸となって未来に向けて邁進する」と閉会のことばを述べ、Mツマガリ代表取締役の津曲孝氏の先導で万歳三唱を行い散開となった。

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佐野会長