令和6年製粉関連業界新年互礼会
当たり前を覆すと新しいものが見える

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 大阪府小麦粉卸商業協同組合(乾泰一郎理事長)は全粉卸近畿支部所属組合(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山)ら関連団体とともに1月5日、大阪市北区のホテル阪急インターナショナルで令和6年製粉関連業界新年互礼会を開催した。

 開催に先立ち、世話役の乾理事長が次のように挨拶した。
 新年早々、能登半島で大変な災害が発生し、亡くなられた方々へ心より冥福を祈るとともに被災された皆さまには心からお見舞い申し上げる。
 今年は、コロナ前の状態に戻すことができた。世の中には、良くないことの方が多い中、徐々にコロナ前の普通の状態を感じる場面が増えてきたことは喜ばしいと思う。物価高や生活様式の変化を踏まえ、小麦粉卸業界を含めあらゆる業界が回復したとはいえない状況だと認識している。
 昨年のトレンドランキングを見ると、1位がChatGPT、2位がチョコザップ、3位がザ・ファーストスラムダンクと異なる形態がランキングされていた。食品関連では、9位に水とパスタを入れるだけで簡単に作れるパスタソース、11位に生コッペパンシリーズがランクイン。2位のチョコザップは、数年前に「結果にコミットする」という謳い文句で高額のパーソナルジムとして一世風靡した。それが真逆の形態で店舗数と会員数を伸ばしている。結果にコミットしなくても、ジムで健康を感じ、楽しみたいという人の方が多かったようだ。  私は知らなかったが「スマドリ」ということが流行っているようだ。
 「呑める人も呑めない人も呑み友」をキーワードに、酒好きも酒を呑まない人も同じ場所にいて楽しめることをコンセプトにしており、これでノンアルコール市場が少し伸びているようだ。日本の20〜60歳代の内、日常的に酒を呑む人は約2千万人で、成人すると当たり前に酒を呑んでいると思うのは間違いで、実は少数派だったという結果。そこに着目した酒造メーカーが考え出した戦略だった。
 物事を違う角度や反対側から見ることにより、今まで当たり前だと思っていたことや気付かなかったことに気付くという良い事例だと思った。
 これらの成功例を参考にものの見方を変え、今年も努力を続けたい。
 続いて、来賓を代表して日清製粉M大阪営業部部長の佐藤隆之氏が祝辞を述べて乾杯の発声をして開宴。
 和やかな宴は、Mニップン大阪支店支店長の横尾信博氏の中締めで散会となった。

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乾理事長