大阪洋菓子3団体 新年互礼会
同心協力し厳しい現状と闘う

BACK

 

 (一社)大阪府洋菓子協会(植松秀王会長)、大阪府洋菓子工業協同組合(松島俊哉理事長)、職業訓練法人・大阪府洋菓子職業訓練協会(青山博之会長)は1月15日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで「2024年新年互礼会」を開催。来賓、組合・協賛会員ら約140人が出席した。

 互礼会は、今井雅弘常務理事が司会進行をつとめ、松島理事長が開会のことばを述べた。
 続いて、植松会長が年頭の挨拶に立ち、能登半島地震と飛行機事故の犠牲者に対して、冥福と被災された方々へお見舞いのことばを述べ「世界全体に占める地震の1割以上が日本で起きるといわれており、いつどこで被災するかわからない。特に近畿地方では南海トラフ地震がいつ起きるかわからないと言われている。常日頃よりそのことを考えて、気を引き締めて1年を過ごしたいと思う。
 コロナが5類移行になり、街には活気が戻り大阪においては、インバウンドも完全に復活したと感じている。また、昨年は阪神タイガースの優勝で盛り上がり、新春の百貨店でもグッズ購入に行列ができたと聞いている。
 今年は甲辰(きのえたつ)。甲は草木の種子が成長の時を待つ状態、辰は草木が成長していく様子を表す。この1年が皆様にとって成長できる良き年となりますよう祈念する。
 原料をはじめ物価の上昇が続き、業界を取り巻く環境は未だ厳しいが、我々は協会並びに組合で力を集い、業界の発展のために闘っていきたい」と述べた。
 司会者が来賓を紹介した後、来賓を代表して、大阪府職業能力開発協会技能検定第一課長の梅川雅章氏が「近年、労働人口の減少や人材不足に加え、若者のモノづくり離れ等により技術の継承や人材育成が課題となっている。若者が進んで技能士を目指す環境の整備、技能士の育成がますます重要。モノづくりの魅力を発信するとともに技能士の重要性や役割への理解を広めていくため、今後も協力を願う」と挨拶し、続いて、賛助商社を代表してMアワジヤの川端晃生社長が「昨年の7月に社長に就任した。皆様の役に立てるよう、刺激が与えられるよう、安定的に商品を供給できるよう尽力していく」とそれぞれ祝辞を述べた。
 この後、昨年開催された第63回西日本洋菓子コンテストと第57回大阪府洋菓子コンテストの最優秀賞受賞者3人の紹介が行われた。受賞者とともに壇上に立った(一社)日本洋菓子協会連合会の島田進会長がスピーチと乾杯の音頭をとり祝宴に移った。
 宴中、正栄食品工業M松村文隆関西支店長が、同社の創立120年を記念して4月に展示会を東京ドームプリズムホールで開催すると案内した。
 宴たけなわの中、大川原和弘副会長が閉会のことばを述べ、最後に堀江憲孝専務理事の発声により恒例の大阪締めを打ち、散会した。

新聞最新号へBACK

松島理事長

植松会長