「セル・オ・ブレ」東京都品川区
女性だけで運営するベーカリー
得意ジャンルが異なる職人がコラボレーション

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鈴木良江さん(左)伊藤明子さん(右)

店舗外観

ケーキや紅茶なども置く店内

バゲット

南仏を意識した店内

オススメのハード系

 鈴木良江、伊藤明子両シェフは、静岡県出身。
 元々は短大の同級生という旧知の仲だ。卒業後はOLの道を歩んだが、パンに興味を持ち、二人は静岡のベーカリーで修行を始める。伊藤さんは製造を1年半、鈴木さんは接客の部門を経てから製造を1年ほど経験し、二人で店を持つ夢を膨らませていったという。
 「もっと新しいことを学びたい。それならば都会のベーカリーで修行した方がいい経験が積めるのでは」(伊藤さん)と考え、鈴木さんは神戸のフロインドリーブ、伊藤さんは東京大田区のモンレーブで働くことになる。「最初から独立する目安を3年と目標づけていましたし、二人とも3年くらいで一通りのことができるようになりました」
 4年後、いよいよ独立。現在の店舗は、モンレーブの社長から紹介してもらったそうだ。「馴染みの薄い土地でしたが、規模も立地も丁度いいので、あまり戸惑いはありませんでした」と伊藤さんは振り返る。
 開店2カ月目の現在、早くも毎日のように買いに来る常連客が付き、幅広い客層が足を運ぶ店となった。
 武蔵小山にはチェーン店からホームベーカリーまで大小様々なベーカリーがあるが「他店とうちはスタイルが全く違うので、気になりません」と二人はオリジナリティを打ち出す。
 店内の雰囲気は南フランスを意識し、インテリアをかわいらしくまとめている。商品は欧風パンが中心。伊藤さんはフランス系、鈴木さんはドイツ系や焼き菓子を得意としている。
 伊藤さんは「それぞれ得意なジャンルが違うため、幅が広がっています」と、同じ分野の出身者ではなく、異なる分野の人とのコラボレーションの良さを説明する。
 ジャンルは異なるが『価値観が似ている二人』(伊藤さん)のだから、お互いを信用しサポートし、共同経営はうまくいっているという。
 「現在は、やっと流れができたところ」と伊藤さん。商品は70〜80種類ほど。
 今後も「そろそろドイツ系や自家製酵母の商品を店頭に出そうと思っています。カンパーニュや、焼き菓子なども展開していきたいですね」と様々なポテンシャルを伺わせる。
 将来に関しても、二人は柔軟に展開を考えているようだ。
 「修行を始めた頃は『静岡でベーカリーを持ちたい』と思っていたので、いつかは静岡で店を構えるかも知れませんし、このまま東京に根づいて続けるかもしれない。その時二人で続けるのかも、まだ決めていません。家族とか、様々な状況が変わるかもしれないから。だから3年後や5年後にもう一度再考するつもりです。ずっと二人で、と凝り固まるのではなく、その時の状況に応じて対応したいですね」
【ブーランジェリー セル・オ・ブレ】
東京都品川区小山3-22-21、TEL03-3783-1194、営業時間=10時〜20時、定休日=火曜
ベーカーズタイムス2006.11.10号掲載

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