ベーカリー「opatoca」東京都目黒区
健康とコミュニケーションを重視した商品で話題を集める

BACK

 


店長の金子健一氏

上目六さくらSCの奥にある店舗

試食を積極的に行う

対面販売で会話を大事にする

イチジク赤ワイン煮入「オトナのむらさきさん」

赤ワインで仕込んだ「赤さん」

 店名の由来は「おいしいパンとケーキの店」を略したもの。同店の開店はPマン・フュージョン・システムのオーナーが「白神こだま酵母」を使っておいしいパンを提供したい、と考えたことがきっかけだ。同社によって2003年、共同住宅をリノベーションして造られた「上目六さくらSC」内でカフェやレストラン、洋服店などと同時にオープンした。
 商品は、アレルギー対応の商品も多いため、子どもを持つ父母が顧客に多いという。
 「白神こだま酵母」の他にも、同店を語る上で欠かせないのが、コミュニケーションの大切さだ。そのために対面販売はもちろん、『客との話を作るきっかけづくり』を心がけている。
 「ユニークな商品名が、来店客と会話をするきっかけづくりに一役買っています」と説明する店長の金子健一氏。あんパンは「空路4時間」。北海道産小豆と沖縄産きび糖が空輸されるのべ時間数から来ている名前だ。バケッドは「松井のバッド」。「赤さん」は赤ワインで仕込まれた生地の色が由来だ。
 「開店当初はなかなか客足が伸びなかった」(金子氏)そうだが、2005年には相模大野店が開店し、順調にファンを拡大。2006年は毎月売り上げが前年比の120%以上と推移し、順調な成長をみせている。
 2006年にはコンビニエンスストアの「am pm」と商品開発を行うなど、ユニークな取り組みも話題となり、同年秋にはパンの通信販売を開始。コンスタントに注文数を増やしている。
 「あと、夏からは『オパトカ弁当』というセット商品スタートさせました。上目六SCの横に来る、カレー移動販売車の客の大半が、近隣で働いている女性だったことに気が付き、『女性がランチに食べたくなるような商品』をコンセプトに商品開発したんです。サラダなどとセットにした『お豆腐バーガー』(500円)が人気になって、一日平均20セットを売り上げるようになりました」と金子氏は、新しい試みの成功を説明する。
 現在商品はパンが40〜50種類。生ケーキが5種類。毎月10日を「オパトカの日」と銘打ち、新商品が数点投入される。現在、パン、ケーキ共に2人ずつ、計4人体制で製造と販売を行っている。金子氏は「休日も仕込みのために出勤するから大変です」と語るが、実際は「パン職人になって良かった。楽しい」と笑顔を見せる。
 金子氏の経歴は少々変わっている。大学卒業後、コピーライターなどに従事。結婚を機に、奥さんの実家がある長野への移住を考えはじめ、長野でできる仕事としてパン職人を選択。Mサザビーリーグが経営する「アフタヌーンティー・ベーカリー千駄ヶ谷店」で修行を開始、2004年に同店へ移り現在に至る。
 「当初から三年でステップアップのため他店へ移るつもりでした。色々なベーカリーを検討しましたが、『オパトカ』は一番やさしい雰囲気で、バケッドがおいしかったことが決め手でした」マネージャーの沖田氏が相模大野店に異動した現在では、金子氏が中目黒店で店長を務める。
 金子氏は、大学在学時の4年間、和食店で調理アルバイトを経験し、調理師免許を取得。このことを活かして「つむぎや」という男性二人組のフードユニットでも活躍をしている。イベントや有名企業のパーティに料理をケータリングする以外にも、雑誌「オレンジページ」の『男が作るコレ、食べて!』で料理の記事を連載中だ。
 つむぎやの活動のポリシーは「縁を強めること。縁を深めること」つまり金子氏は、ベーカリーでの仕事と同様に、食を媒体に、出会いとコミュニケーションをつむぎだすことを大切にしているようだ。
【オパトカ】
東京都目黒区青葉台1-25-5、TEL090-4925-0968、営業時間=10時〜20時、定休日火曜。

新聞最新号へBACK

餡を挟んだコッペパン2種

POPもかわいく

オリジナルTシャツ