「ヒマラヤンベーカリー」神奈川県横須賀市
ルヴァンリキッドを全商品に使用
世界一の標高を誇るヒマラヤのように日本一おいしいベーカリー目指す

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内山英和店長

多彩な商品が陳列される

オープンな店内

カウンター越しに厨房が見える

商店街の一角に店舗を構える

溶岩窯オーブン

 港町として知られる横須賀市。京急線YRP野比駅から徒歩2分の場所にあるヒマラヤンベーカリーは、夫婦共に製造を担うリテイルベーカリーだ。
 元々この立地は内山英和店長の生まれ育った土地。内山氏は証券会社の会社員を経験後「ものをつくる仕事に就きたい」と、藤沢「パイニイ」など神奈川県内の数店での修行を経て、2003年11月に同店をオープンさせた。
 奥様の裕子さんとは元々「パイニイ」で出会った職人仲間。二人で製造を行っている。
 店内に一歩入ると、製造のエリアを挟む壁がガラス張りになっており、厨房の様子が目に飛び込んでくる。
 「今のご時世、作り手の見えない不安を消費者が抱いていると思うんです。清潔・安全が、お客様の目で確認できるように、大きなガラスを壁に付けました」と内山氏は話し、自分自身もきれいな場所で働きたかったから、と付け加えた。
 次に目立つのは、売り場にせり出した櫛澤電機製作所製の溶岩窯オーブンだ。「ふっくらと火が通って、いい商品ができると思います。『富士山の溶岩で作られたオーブンで焼いた』と説明するだけで、お客様にはおいしいと感じていただけるみたいで」と内山氏は笑う。
 オーブンは、味にも演出にも一役買っているらしい。「このオーブンをきっかけに、お客様と会話が弾むこともあります」との言葉通り、同店は対面販売のため、様々なことが会話の糸口となる。控えめな接客だが、商品知識、アレルギー対応など、来客の質問に丁寧に答える姿勢が垣間見える。
 商品の最大の特徴は、ルヴァンリキッドをすべての商品に使用している点だろう。各特性に合わせて比率などは変わるが、美味しさや商品鮮度の保持のためには欠かせないそうだ。
 材料は「身体に易しく安全」とポリシーを掲げ、添加物やミックス粉も使用しない。フィリングは自家製だ。
 新商品は裕子さんのアイディアを中心に、毎月1〜2アイテム投入する。「料理やレストランの本や雑誌を見るのが好きなので、そこからヒントを得ることもあります」という。春菊やブロッコリーを練り込んだパンなど、旬の素材を斬新に使用した商品が、店頭を彩る。
 内山氏は「少量ずつ製造販売するので、もし売れ行きが鈍くても、すぐに商品を切り替えることができる。大きな店ではないからこそ、チャレンジしやすいですね」と積極的だ。
 ただ現在、裕子さんが育児中のため、出産前ほど製造に時間が取れなくなり、チャレンジをする余裕が減ってしまったそうだ。「だからこそ、毎日安定した商品づくりをしていたいです。ちゃんとした商品を提供することが、様々な基礎となるでしょうから」。
 将来展望についても「もし職人を雇ったとしても、任せられるかわからない。自分が目の届くことをやりたい」と、着実さを語ってくれた。
 同店の名前は、世界一の標高を誇るヒマラヤのように、日本一おいしいベーカリーを目指す心意気が込められている。
 この目標も、日々の積み重ねが何よりも大事だと考えているようだ。
【ヒマラヤンベーカリー】
神奈川県横須賀市野比1-19-2、TEL/FAX046-848-1465、営業時間=7時〜19時、定休日=日曜、第3月曜

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