ロンブラージュ・ビガレ
福岡県大野城市
日本人好みのパンを大切にし、客層を選ばない商売を心掛ける

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大内龍治氏

店舗の外観(左手が屋外イートインスペース)

お薦めのフランス食パンなどの陳列棚

賑わう店内、中央テーブルにデニッシュ、ブリオッシュなど30種のパンが並ぶ

1日平均約50個売れるクリームパン

フレーズ

 「ロンブラージュ・ビガレ」は、利用客の多い私鉄駅前に位置し、昼時ともなれば溢れんばかりの顧客で賑わう。お客様に顔を覚えていただけるような『笑顔』の接客をモットーに、オープンから5年目を迎えて次なる新店計画も進行中という、ドンク出身オーナーの地域密着型人気店だ。

 オープンは、2003年3月。オーナーシェフの大内龍治氏がパンの道に進むきっかけになったのは、約20年前に兄が買ってきたフランスパン。黒っぽい焼き色と堅さを持った「ジャルダン・ド・フランス(ドンク系列)」のフランスパンの味わい深さに衝撃を受け、すぐに「ドンク」の門を叩き、入社することとなる。母親が飲食店、兄がフランス料理店を営んでいたこともあり、飲食業関連の仕事に就くことは自然の流れでもあったようだ。
 1995年10月の福岡三越百貨店内のジョアン開店に携わるため、生まれ育った関西を離れた。
 福岡での独立を決意したのは、まず食べ物の美味しさ、生活の利便性が気に入ったからだという。『自店は駅前に』と思っていたところ、偶然通りがかった建設中のマンションに出逢い、現在の場所になった。福岡の繁華街天神から私鉄電車で約20分に位置する駅前のロータリーに面したマンションの1階だ。
 店名は直訳すると『色とりどりの木陰』。「今までお世話になった方々のお陰で店を開くことが出来ました。これからは、お客様に『この店のお陰で美味しいパンが食べられます』と思われるような店にしていきたい」とオーナー自身の思いを表した。
 店内は欧風のアンティーク調でまとめられ、壁にはロートレックやミューシャの額が配されて落ち着いた雰囲気。一日に焼かれるパンは、フランスパンなどのハード系を中心に120〜140種類。
 店内に入ると、まず右手に食卓パン・クロワッサン・惣菜パンなど、その奧が調理パン・菓子パン・スライス食パンなど、正面の壁一面には飾り棚を配し、高い位置にジャム・紅茶など、その下はフランスパンが陳列されている。
 左手後方は棚タイプの冷蔵ケースにサンド類を、手前レジ台の上はミニメロンパンやミニクロワッサンなどの小物パンを配置、中央に置かれたテーブルにはデニッシュ・クロワッサンなど30種類のパンが少量ずつ立体的に並べられている。
 商品構成は、食パン8種、ハード系約30種、菓子パン約15種、サンド20種、その他デニッシュ、ピザなど。売上比率は、食パン・ハード系30%、菓子パン32%、デニッシュ系15%、調理パン系15%、サンド5%、ドリンク類2%、その他10%。
 人気商品は、「クリームパン(126円)」やサクサクに仕上げられたデニッシュ「フレーズ(210円)」、小型のフランスパンに明太子バターを挟んで焼き上げた「めんたいバターフランス(126円)」など。
 フランスパンに親しんでもらうために味わってもらいたいという「フランス食パン(189円/1斤)」はオーナーのお薦め商品。
 「日本人の口に合うフランスパンにしたいので、今はアメリカやカナダ産の小麦粉を使用しています。日本人好みのメロンパン、あんぱん、クリームパンといったパンも大切にしていきたいですね」と語る。
 昼時には溢れんばかりの顧客で賑わい、一日の売上の30%がこの時間帯(11〜13時)になる。今後の課題は、商品が品薄になってしまう夕方の商品構成をどうすべきかだ。
 顧客の大半は近郊の住宅地から訪れる。「百貨店並に幅広い客層の方に来ていただいています。どのようなお客様にも満足いただけるような品揃えを一番に考え、『ターゲットとするお客様層を選ばない商売』を心掛けています。また、小学生がお小遣いでパンを買えるような店でありたいとも思っています」と大内氏。
 従業員の意見に積極的に耳を傾け、お互いに理解しあえるようにしていくことが店のパワーに繋がっている。昨年のクリスマス商品の企画として好評を得た、雪だるまとサンタの専用袋(どちらか客の好みで選択)に入れるサービスは、従業員から『自分だったら、嬉しい』と提案されたものだ。
 歳時用のギフトの提案にも力を入れていく方針で、レジ近くの目に付きやすい冷蔵ケースの上には、ギフト用の籠などの見本商品を置いている。
 また、環境問題へも取組んでいきたいと、今までに創業記念品として製作した2000枚のオリジナルエコバックを配布した。マイバック持参の場合は2円引きのサービスをしているが、これを持参すると10円引き。それぞれ1日に20人程度の持参客がいるという。5周年記念品もエコバックの予定で、手軽に持参してもらえる形態を検討中らしい。
 「今年は新卒の女性を初めて採用する予定です。経営者として、人材育成や従業員の処遇面等について、より考えるようになりました。専門家からアドバイスを受け、自身が学び、組織力を向上させて企業体力を強化していくことの必要性を強く感じています」と今後の経営方針を語る。
 親しくしている料理店とのコラボで、料理とパンのマリアージュが楽しめる店の出店計画も持ち上がり、2号店へのイメージも具現化されてきた。次は『ニューヨーク スタイル』で考えているそうだ。
 一日の平均売上は、平日が約27万円、土、日・祝は約33万円で、平均客単価は約700円。
▽店舗=売場面積約10坪、厨房約15坪、イートインスペース(屋外)2テーブル6席、駐車場は店舗前(20分無料)、公共Pあり
▽従業員=製造:正社員3名、パート2名、アルバイト2名、販売:正社員2名、アルバイト8名
▽主な設備=オーブン(ボンガード)、ミキサー(アイコー縦型ミキサー、スラントミキサー)

【ロンブラージュ・ビガレ】
▽所在地=福岡県大野城市白木原1-7-4-101(西鉄大牟田線白木原駅から徒歩2分)
▽TEL・FAX=092-582-8819▽営業時間=7時〜19時▽定休日=不定休(年末12/31〜年始1/4)

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めんたいバターフランス