ハル*ボウズ
東京都台東区
素材の組み合わせで新しい味を提案、下町に根付く人気ベーカリー

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店長の増田晴弘氏

カウンター内で調理も

浅草橋駅から徒歩1分ほどの立地

こじんまりとした店内

H*B食パン

チョコレートと餅の「チョコもち」

 玩具やアクセサリーの問屋街・東京浅草橋で、小さな店舗ながらも地元で人気を博している繁盛店が「ハル*ボウズ」だ。

 同店は、店長の増田晴弘氏が都内の神戸屋で経験を積んだ後に開店させたベーカリーだ。
 「神戸屋の前は、洋菓子店でケーキを3年ほど作っていました。その時に、仕込みや窯前の仕事ぶりを評価され、先輩に『パンの方が向いているんじゃないか』と言われたのがきっかけで、ベーカリーに転職をしました。神戸屋に移った際に『30歳くらいで独立をしよう』と目標を立てました」と増田氏。計画通りに同店をオープンさせたのは、2003年3月のことだった。
 もともと同店の敷地は、増田氏のご両親が木工雑貨店を営んでおり、その店舗を改装して、半分をご両親の店、もう半分を増田氏のベーカリーとした。そのために、2つの店は繋がっている。
 店内のインテリアが、木を基調としたナチュラルな雰囲気なのも、「統一感を考慮した」(増田氏)ことが理由だ。
 「立て看板や棚なども父親が作りました」というように、素朴なかわいらしさのある棚は、商品を引き立てている。
 開店当初、商品のラインナップは30種類強しかなかったが、現在では、ソフトブレットを中心に、60〜80種類に倍増している。
 「季節や商品の入れ替えで常にラインナップは変わりますね。新商品はひらめきから生まれることが多く、意外な素材同士を組み合わせて新しい味を作り出します」と増田氏が言うように、同店の魅力のひとつは、組み合わせの妙。チョコレートと餅を合わせたり、おからをサンドイッチに挟んでみたりと、楽しい商品が揃う。
 また、一番好調な商品が食パン類。現在4〜5種類ある。店名の略称が付けられた「H*B食パン」(210円)は、平日でも平均40斤を売り、金曜日はもっと販売個数が伸びるという。
 生地の仕込みは一日に10種類。パン酵母は生イーストのみ。小麦粉は日清製粉のものが多いという。
 「最初から最後まで自分でやりたい」と語る増田氏は、1人で製造を担当。数を調整しながら製造をしている。その効率の良さは、毎日廃棄処理となるパンがほとんど無いほどだ。
 カスタードやチョコクリームは自家製。サンドイッチ、金平、ひじきやスープなどの総菜の調理は夫人が担当し、二人三脚で店を運営している。
 客足が伸びるのは、昼と夕方。近隣に勤める会社員や、近所の住民が主な固定層だ。その間のアイドルタイムの時間帯を利用して、シュークリームの限定販売を始めた。月・水・金の午後1時半から50個ほどを売り出す。まとめ買いも多く、パンとの併用買いや、店の名前を広めることにも効果を発揮した。
 但し、他の洋菓子は、店頭にはなかなかお目見えしない。「友人知人などから注文が来た時に作る程度。現在はパンの製造で手が回らない」と増田氏が考えるからだ。元洋菓子職人の腕前は、限定でしか味わうことができない希少なものとなっている。
 また、増田氏の両親が天然天草から作った寒天、蜜豆などの和菓子を製造し、同店内で販売している。
 「毎日来てくれる人がいるから、毎日新しい商品を作りたい」と語る増田氏。リクエストに応じ、玄米とドライトマトを練り込んだ新商品を開発するなど、常連客との距離を縮めながら、日々奮起をしている。

【ハル*ボウズ】
所在地=東京都台東区浅草橋1-28-1、TEL03-3851-8266
営業時間=8時〜18時、定休日=土日祝

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玄米入りの「いちじくとくるみのパン」

総菜をドックパンに挟んで販売している