ボーノボーノ 福岡市中央区
女性の視点を活かした手作りのパン
パンを格調高く箱詰めにしギフトにした看板商品が好評

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奥間くに子氏

店舗全景

間接照明で落ち着きを演出した店内
 

無添加の明太子を使用した「めんたいほうれん草」¥180

「マダムコキーユ」¥280

ビーフシチューのお歳暮セット

 福岡市の浄水通りは、地元では有名な高級住宅地。そこへ2007年に福岡市鳥飼で評判の「ボーノボーノ」の2号店がオープンした。

 社長の奥間くに子氏はフジサンケイ・大和証券グループ女性起業家支援ビジネスプランコンテストで秀作を受賞。女性起業家として注目される存在だ。
 奥間氏は以前、ホームメイド協会の講師としてパン教室を主催していた。「その時はパンを職業にしようなんて思っていなかったんです」。
 そのうちに転機が訪れる。女性起業家のビジネスプランの教室の知人から誘われたのだ。そこでパン教室の経験を生かし「私だったらこんな事業をする」とベーカリーのプランを作ったところ、講師から「現実味のあるプランだ。開店するなら応援するよ」と言われた。
 奥間氏は3児の母だったが、ちょうど子育てに手間がかからなくなったタイミングでもあり、話は流れるように進んだ。そしてビジネススクールを終えた1カ月後には、第1号店を開店させることになる。
 「当初、従業員はパートさんだけでした。売り上げも思うほど上がらず、やっぱり難しかったかな、と思うこともありました。でも、次第に口コミでお客様が増え、地元ホームページの『おいしいパン屋さんランキング』で1位に選ばれたんです。その時は驚きで鳥肌が立ちましたね」
 奥間氏は「食品添加物などが入っている食べ物は身体が受け入れなくて…。だから健康志向にこだわったパンを作りたいんです」と、素材にこだわり、フィリングは自家製。丁寧に素材を扱うことを心がけている。
 看板商品の「コキーユ」は、クロワッサンがベースとなった、まるでカップケーキのような出で立ちだ。
 「お菓子屋さんはパティシエと言われ、パンよりグレードが高いと言われていますが、私は手間暇かけているパンを、ケーキと同じように扱いたくて、格調高く箱に詰めておもたせにできるように開発しました」
 また、パンに添えるビーフシチューも提供し、同じく看板商品となっている。「イートインでビーフシチューを食べるお客様は、必ずパンを買って帰ってくれます。客単価を上げるのにも大変役に立っています」と奥間氏は話す。
 今までに福岡市内のデパートで催事を7回ほど行っている。「最初はどのような体制を組めばいいかもわからなくて…。でもそれをきっかけに、多くの人に店を知ってもらえるようになりました」
 ビーフシチューとパンをセットにしたギフトは、三越のお歳暮として販売し、福岡県を中心に売れ行きは好調だという。
 2店舗目の開店は「1店舗目のオーブンが故障し、営業を停止せざるを得なくなるし、修理などに400万円ほどかかると言われました。法人化して正社員もいましたから、それならば、移転して営業しようと思ったんです。でも、固定客が沢山いて『閉めないでくれ』と言われて、結局2店舗を運営することになったんです。  今後は経営を盤石にして『ボーノボーノでなければ』という人を増やしたい。そしてあたたかい店をつくりたいです」。奥間氏は、これ以上店舗を増やすのではなく、堅実な経営を行いながら、固定客の満足に努める姿勢を窺わせた。

【ボーノボーノ浄水通り本店】
▽所在地=福岡市中央区平尾浄水町19▽TEL=092-534-8006▽営業時間=9時〜18時30分▽定休日=火曜日

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