「オセアンブルー」神奈川県平塚市
ベーカリーワールドカップ世界3位の実力
細やかな商品提供でファンを集める

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オーナーの橋本氏

商品が並列に陳列され見やすくなっている

平塚駅から徒歩10分ほどの立地

 神奈川県平塚市に2007年6月にオープンした「オセアンブルー」。店名の通り、店舗は湘南・相模湾のすぐ近くにある。
 同店のオーナーシェフは、2005年度の「クープ・デュ・モンド・デ・ラ・ブーランジュリー(ベーカリーワールドカップ)」で日本代表選手となり、世界3位となった橋本高広氏(当時の所属は日本菓子専門学校)だ。

 橋本氏は「いずれは独立をと思ってはいましたが、クープ・デュ・モンド出場期は準備に集中し、独立のことは考えていませんでした」と振り返る。
 独立を決めたのは開業のおよそ1年前のことだった。自身は愛知県の出身だが、奥様の出身地という地縁で、平塚市内の比較的商店が少ない住宅地に店を構えることになった。とはいえ、どのような土地柄なのか橋本氏も手探りしながらのスタートだった。
 「1年経ってみて、菓子パンやヴェノワズリーが予想以上に売れました。特に平日は女性が購買層の中心だからかもしれません。休日には家庭でのランチの需要で、ハード系や総菜系のパンもよく出ます」。
 現在アイテム数は70ほどで、食事系とヴェノワズリーの構成は約半々。平日と週末で製造数をアイテムごとに変えて対応している。
 「ベーカリーでは珍しく、男性一人で来店されるお客様も多くいます」と、地元の顧客の支持を集めている様子がうかがえる。
 同店の特長と言えば、真夏に売り上げが上がること。5月ごろから徐々に客足が増え、8月にピークを迎える。真夏は子ども連れの家族客でにぎわうそうだ。海の街である平塚市らしい傾向と言える。
 しかし、原材料値上げによる価格転嫁で、売上の苦労は当初からあったと言う。「秋に値上げをしたら10%売り上げが落ちました。また、他の生活消費財の値上がりが家計を圧迫しているようで、お客様がパンにまで手が回らず『今日は買わないで我慢しよう』と考えられ、来店頻度が下がるようです。今は商品全体の価格帯ができるだけ上がらないように材料の使い方を変えて値上げをせず、動向をうかがっています」
 粉は外麦を使用。石臼挽きの粉を使用するカンパーニュは15〜17時間の冷蔵発酵。バゲットはディレクト法で作っている。一日に少量ずつ数回に分けて焼いたりして、細かな商品提供を心掛けている。
 顧客からのリクエストも多く、開店当初とラインナップは大幅に変わったという。
「カレーパンなど、お客様の声から生まれた商品は多数あります。ニーズに合ったパン、パパ、ママ、子どもたちなど家族各々の好みのパンが見つかるよう、バラエティに飛んだラインナップを揃えていきたいです」と橋本氏。
 将来の計画については、「パンに合う食材などをもっと提案していきたいです。最初からフィリングが入っているパンだけではなく、パンにおかずなどを合わせてもらいたい。人気商品のサンドイッチは提案のきっかけであると思います」と構想を展開する。
 「いつかはカフェを併設したいですね。現在事務所として使用しているスペースが、将来のカフェになるかもしれません」

【オセアンブルー】
神奈川県平塚市夕陽ヶ丘2-10福田ビル1F
▽TEL=0463-21-8669▽FAX=0463-23-0824
▽定休日=水曜▽最寄駅=JR東海道線平塚駅
▽店舗面積=売場10坪、厨房16坪、事務所6坪
▽従業員数=製造2名、販売4名

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