ラ・ブール 千葉県八千代市
ベーシックでシンプルなフランスパンが堅調
幅広い近隣住民から支持を集める

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菊地大輔氏

店内ディスプレイ

店舗外観
 

店舗内の様子

自家製フィリングのカレーパン

人気のハードトースト

 ラ・ブールは、2000年に開店し今年10周年を迎えるベーカリー。昭和後期頃に開発が行われた住宅街「勝田台」の駅前にある。

 店長の菊地大輔氏は20歳から個人店やチェーンベーカリーで働き始め、23歳で福島県郡山市の「オパヌトン」というフランスパンが中心の店に移籍。ハード系の技術習得に力を注いだ。そして26歳で結婚。夫人の実家近くのこの地に店を構えることになった。
 勝田台駅前は、南口が昔からある住宅地となっており、チェーン系ベーカリーは数件あったが、同店のある北口側は新興住宅地。開店当初はベーカリーがなかった。北口にある団地にはバゲットを好む人が多く、当初から修業時代に研鑽したバゲットが好調だった。そして少しずつ惣菜パンなど、自身が納得できるオリジナルアイテムを商品化し店頭に並べた。
 「最近、近隣に大手のベーカリーができて人が流れましたが、当店の味を好んでくれるお客様のために定番商品の改良や、新商品を開発しています」と菊地氏の言葉どおり、客の約9割が常連客だという。週末には遠方からも来客がある。
 現在店頭には約50種類のアイテムが並ぶ。仕込み生地数は13種類。季節ごとに新商品を投入。商品構成を大幅に変えることもある。
 独自のオリジナリティある味にこだわり、「食べ方提案をする場合でも、納豆に合う、味噌汁に合うなど、意外な組み合わせも取り入れて、常に自分で食べ合わせて試しています。小麦粉の風味が感じられる、シンプルで味わい深いパン、地味だけどおいしく、毎日食べられるベーシックなパンを提供したいと思っています」と生活に根付いたパンを作り続けたいと言う。
 同店の人気商品に、油脂が少なくあっさりした食パン「ハードトースト」がある。菊地氏のポリシーであるベーシックでシンプルなパンが、結果として顧客の支持を集めているようだ。
 長時間発酵をとるパンが多く、最も長いものは「発芽シリアルバゲット」の24時間(冷蔵4℃、ノーパンチ)発酵だ。自家製酵母はレーズン種で、10年間継ぎ足し続けたもの。また、ベルリーナラントブロートにはサワー種を使っている。小麦粉は10種類。卵は房総で獲れる放し飼いされた鶏の卵だ。カレー、ピロシキ、クリームなど、フィリングはほぼすべて手作り。
 「店が手狭なので、今後は広い場所への移転も視野に入れています」と構想するように、店舗、ネット販売の他に、レストランやワインバーへの卸、保育園給食用パンの製造なども行い、地域密着型の店ならではの間口を広げている。
 菊地氏は「普段は商品を少量ずつ作っていますが、予約を受けて大量に作る際は、味がいつもと変わることもありますので、量などの変化にも対応できるよう、手の感触、感覚に気をつけて安定したパンを作ることが大切だと思います」と語った。

【ラ・ブール】
▽住所=千葉県八千代市村上4495-5勝田台TSビル1階
▽電話・FAX=047-405-0270
▽営業時間=8時〜18時30分
▽定休日=日曜・祝日
▽URL=http://www.la-boule.com

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