リ・パーネにしたに村 兵庫県宝塚市
宝塚市が米粉パンの消費を後押し
おいしい食べ方や楽しみ方を提案

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スタッフ。中央が山脇氏

西谷夢市場の入り口

米粉の焼き菓子

 「リ・パーネ にしたに村」がある西谷夢市場は、宝塚市が運営する「西谷ふれあい夢プラザ」の施設の一部で、JA兵庫六甲の農業振興施設。西谷ふれあい夢プラザが建つ場所は、同地区の在住者から公共施設として使用してほしいと土地を市に寄贈され、平成17年11月1日にオープンした。同市街地から北へ車で約30分の所に位置し、周囲には田園地帯が広がり、里山や農村風景画が残る。
 西谷夢市場のコンセプトは、農産物を通じて都市と農村の交流を推進し、農業の振興と地域の活性化を図ること。地域農業の情報コーナーや地元農産物を用いた加工品の製造販売を地域の住民と共に行うこと。
 同店は、地元産の米や野菜を使った米粉パンを製造販売している。厨房(=作業所)は敷地内の別棟にあり、焼き上がる度に売場に運んでいる。
 「近隣地域の活性化と地産地消を促進することを目的にしているため、作業所の設備等は、総て宝塚市に提供してもらっています。周囲に住む主婦達が、お寿司やお惣菜などを作って販売しています。家賃を払わずに使えることは大きなメリットですが、車でしか来られないので、お客様が少ないことが問題です」と語るのは、代表の山脇茂子氏。
 リ・パーネという店名は、フランス語の米「Riz」とイタリア語のパン「Pane」を合わせた造語。米をご飯として食べるだけでなく、米粉として様々な食材と組み合わせて使えば、食生活は更に豊かになる。また、米粉を使用することで、新しいスタイルの食べ物を世界に発信できたらという思いで名付けられた。
 商品は、総て米粉80%に小麦グルテン20%を配合したパン。米粉は、地元で収穫した米を大阪府八尾市の製粉会社に持ち込んで、製粉しているという。
 「米粉パンは作りにくいんですが、発酵が1回で済むので、朝7時半頃に来ても10時の開店に間に合います。大きいパンは売り難いので、小振りのポーションで5種類の餡が楽しめるセットなどを販売しています。フィリングもほとんどこの作業所で作っています。ピザは、トマトソースではなく、地元の黒大豆で作った味噌を塗って、旬の野菜を載せて焼いています。他店にない楽しいパンを売りたいと思っています」
 売れ筋商品は、リ・パーネセット(ミニメロンパン、リンゴ・レーズン、ジャム、ゆず、セサミ/300円)、米粉ベーグル、きなこパン。パン以外に、米粉カステラで作ったラスクや米粉のビスコッティ等も製造販売している。
 山脇氏は、今後の課題を次のように述べた。
 「この場所で米粉パンを販売していることをもっとPRすること。採算ベースに乗せること。そして、米粉パンのおいしい食べ方や楽しみ方、再加熱のし方などを多くのお客様に提案することです」
 宝塚市の取組は、今のところ米粉パンの製造に力点が置かれているようだが、販売方法や集客に目を向けるなど、もう一歩踏み込んだ施策を実行することにより、地域の活性化に加速度が付くように思われる。

【リ・パーネ にしたに村】
〒669-1211兵庫県宝塚市大原野字炭屋1-1西谷夢市場内
▽販売=パン:木・金(第1と3)・日曜日、焼き菓子:常時
▽営業時間=10〜16時
▽主な設備=ミキサー、オーブン、ホイロ

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販売所の様子

ピザ

きなこパン