 2斤商品
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 2斤商品のパッケージ
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 商品カットの様子
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「京食パン工房ここん」は7月3日、毎日でも食べたくるなよう、ふんわりと優しい甘さを追求し、乳化剤・保存料・香料無添加で安心して食べられる食パン専門店を新規開業した。オープンに先駆け、6月21日にプレオープン、22日にはメディア向けのプレゼンテーションと試食会を催した。
同店は、国内・外で自動化関連機器・省力化搬送機器・機械工具・電子機器の卸販売、省電力・省エネ機器の販売を行うMサカノシタ(本社:京都市南区/阪ノ下勝社長)の関連会社であるサカエリックエネルギー開発Mが運営している。同社は、京都で70年以上の歴史を有する老舗商社。本業がBtoBであるため、地域の人と直接つながりが持てる場がほしい、コロナ禍で落ち込む京都に活気を取り戻したいという想いで開業を決意した。また、多店舗展開によりパン販売を高齢者の再雇用活性化に繋げたいという意図も含まれている。
ロゴは、店舗の近くにある伏見稲荷大社の神の使いとされる「きつね」をモチーフにしており、きつねも人の威を借りて買いに来たくなる食パン作りをコンセプトにしている。
店名の由来は「きつね」のイメージと、時間の流れと空間の広がりを意味する「古今東西」を掛けて「ここん」とした。
こだわりについて、小麦粉は北海道産と北米産をブレンドし、砂糖はモンドセレクション金賞を受賞した奄美諸島産さとうきび原料100%の素焚糖、生クリームは北海道産100%を使用し、飽きが来ずに食べ続けられるように素材本来の味が楽しめる素材を厳選した。また、すべて店内の工房で手作し、発酵の見極めや焼き加減などを熟練のパン職人が一つ一つ確認している。
広報担当の藤井香帆氏は、同店の概要を次のように述べた。
目指している客層は、60歳代以上の高齢者。そのため、油分を極力少なくしてあっさりした食パンにしており、高評価を得ている。とは言うものの、若い女性やファミリー客も多く「たまごパン」や期間限定「カップケーキ」も売れている。
基本的にリピーターの獲得が大きな目標だが、オープンして間もないこともあり、特別な獲得策を講じている訳ではなく手探り状態。SNS等を活用して、先ず店の存在を知っていただき、来店してもらい味を確かめていただくことに全力を傾けている。
製造は、オールスクラッチで、全てスチームコンベクションオーブンで焼成している。工房の生産能力は、将来の店舗展開を考慮して日産2斤食パンが約400本。月間実稼働日が25日とすると、月間1万本の生産が可能。
続けて藤井氏は、今後の展望を次のように話した。
京都を発信源として、滋賀県や大阪府に店舗を展開したい。具体的には、10月に京都と大阪で各1店舗、11月に大阪で3店舗のオープンを予定している。商品では、京都産小麦を使った食パンも視野に入れており、食品ロスを軽減するために生食パンを使ったラスクの販売を計画している。また、工房を拡張してサンドイッチを作り、できたて商品を店頭に並べる構想もある。
HACCPの考え方を取り入れた認証取得に向け取り組んでおり、現在マニュアルや帳票類を作成中。
商品のラインナップは次のとおり。
◇ここんの生食パン(税込1斤432円/2斤864円)
厳選した国産と北米産の小麦粉をブレンドし、双方の良さを引き出した食パン。北海道産100%の生クリーム、奄美諸島産さとうきび原料100%の「素焚糖(すだきとう)」を使用することで、優しい甘さの食パンに仕上げた。やわらかさの中にももっちりとしてしっかりし味わえる食感が特長。
《おいしい食べ方》
1日目は、生のままちぎって、またトーストし焼き色をつける。2日目は、一晩寝かせることで水分が落ち着き、パン本来の甘さが楽しめる。ジャムをつけることによってアレンジも可能。パンの切り込み方やジャムの塗り方でも変化する。食べきれない場合は、冷凍保存しておく。
◇ここんのたまごパン(同8個入350円)
こだわりの卵をふんだんに使った、小さなまんまるのおやつ。ホッとするような優しい甘さと、卵本来の風味が楽しめる。
◇ジャム[いちごバター・はちみつバター・伊予柑マーマレード](同各648円)
どれも素材本来の風味が引き立ち、同店の食パンにも良く合うものを選りすぐり販売している。
【京食パン工房ここん十条店】
〒601-8032京都市南区東九条石田町38
TEL075-691-1055
▽営業時間=11〜18時(売り切れ次第終了)
▽定休日=木曜日
▽従業員数=15〜16人
▽店舗面積=約40坪
▽主な設備=ミキサー、ホイロ、フリーザー、オーブンなど
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