設立70周年記念式典・祝賀会
愛知県学校給食パン米飯協会
「子どもたちの笑顔のために」

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伊藤氏

長谷川氏

光田氏
 

式典の様子

感謝状贈呈

 一般社団法人愛知県学校給食パン米飯協会(長谷川正己会長)の設立70周年実行委員会(早川勝博委員長)は11月10日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで設立70周年記念式典及び祝賀会を開催した。

 冒頭に同協会副会長の伊藤彰彦氏が「学校給食を提供して70年の歳月が流れた。
この間、私たちが心に刻んできたことが2つある。ひとつは、日本の将来を担う児童・生徒の健全な心身の発育に貢献できる安全で安心なパンと米飯を供給すること。もうひとつは、食育の観点から地元をはじめ国内や地域の特産物を使った学校給食により、食の素晴らしさを知ってもらうこと。
このように学校給食は、児童・生徒の血や肉を作る礎と思い懸命に努力を重ねた。同時にパンで始まった学校給食により、成長した子どもたちが大人になってもパンのより良い消費者となり、パン食の普及に貢献してもらえるように願ってきた。今後、80年、90年、100年に向かってさらに飛躍するためには、今まで以上の指導、協力、鞭撻が必要だと考える」と開会の辞を述べた後、長谷川会長が次のように挨拶した。
 1953年(昭和28年)7月の当協会設立と同時に、日本全国で学校給食が始まったといっても過言ではない。今日の式典を機に協会設立から70年間、学校給食を取り巻く激しい変化に対応し、先輩諸氏が如何に苦労されたかを思い起こし、次の時代に向かう道標の一つにしたい。学校給食に対する思い出は数知れず、その中でも災害などにより国家の基盤や機能が失われかけても、それらを修復し整える力が学校給食にはあると信じている。伊勢湾台風で被災した際、PTA有志が手を真っ赤にして炊き出しの握り飯を作っている姿が今でも忘れられない。学校給食には、崩れかけた人間関係や精神状態、社会基盤までを結び直す効果があると確信している。コロナ禍の黙食から解放されて、明るさを取り戻した子どもたちの顔を見ていると、学校給食の果たす役割の大きさが再認識できる。子どもたちに明るい未来が訪れることを願い、協会員一同が一丸となって明日からも頑張っていく。
 続いて、来賓を代表して農林水産省東海農政局長の森重樹氏、愛知県議会議長の石井芳樹氏、名古屋市会議長の成田たかゆき氏が、それぞれ祝辞を述べた。
 祝電披露の後、同協会70周年記念事業実施委員会事業実施委員長の杉浦永典氏と事業委員会の倉橋良幸氏が、設立70周年事業の内容(後掲)を発表した。
 次に、公益財団法人愛知県学校給食会理事長の矢野浩二氏より、長谷川会長に感謝状と記念品が贈呈され、閉会の辞を同協会理事の光田充氏が述べて式典が終了した。
 祝賀会では、同協会設立70周年実行委員会式典委員長の小木曽一氏が開宴の辞を述べた後、主催者を代表して早川委員長が次のように挨拶した。
 学校給食は、一日に人間が食べる三食の単なる昼食ではない。そして「美味い・早い・安い」という食事でもない。そこには、知育・体育・徳育を支える食育という大事な仕事がある。この食育が子どもたちの将来を担っていく。美味しいものを食べるのではなく、美味しいことや美味しいものを教えることが食育だと考える。アンケート結果が示すように、様々な課題が見えてきた。米飯給食の100%愛知県産米はいうまでもなく、パンも全種類で50%が愛知県産小麦を使用しており、100%県内産小麦を使用したパンを1種類提供している。また、米粉パンでも県内産米100%を使用している。多くの課題が山積しているが、安全・安心は元より愛知県北部の山間部から南部の離島まで同一規格の米飯とパンを全ての児童に供給するために日夜努力を続けている。安定供給のためには、工場間での代替制度を敷き、どこかの工場が作れなくなった場合は近隣の工場が援助し、学校給食の主食を絶やさない仕組みを構築している。これからを生きる子どもたちに安全・安心と給食の楽しみ、食べることの楽しみをしっかり育み、愛知県から全国・全世界に向かって羽ばたくという夢と希望、やりがいを抱いている。皆さまとともに地道に前を向いて、素晴らしい愛知県の給食作りに邁進したい。
 続いて、来賓を代表して愛知県知事の大村秀章氏、衆議院議員の長坂康正氏、名古屋市長の河村たかし氏、矢野学校給食会理事長が、それぞれ祝辞を述べた後、全日本パン協同組合連合会会長の桑野龍一氏が「学校給食の未来と子どもたちの健全な発育を目指して全国のパン製造事業者が心を一つにして頑張りたい」と述べ乾杯の音頭を取り開宴となった。

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早川氏

乾杯